◎ ライフジャケットの股紐

子供用のライフジャケットには必ずついているように記憶してるけど成人用には腰のベルトはあっても股紐はあまり見かけない。

昨年のアリランレースに参加するため回航中の艇で博多YCの一木さんという方が落水して亡くなったケースを博多YCが報告書としてまとめた。それを見て感じたことがあるので以下に報告したい。
先ず初めに一木さんへの哀悼の意を表します。
自分が普段使っているライフジャケットはMUSTO製で1997に作製した年代ものである。(図1参照

博多YC作成の報告書を見たAYC(油壺ヨットクラブ)の二松さんはFacebookでライフジャケットの股紐の必要性を訴えていた。私も同じ思いだったので早速MUSTO製を物置から引張り出して加工した。

(図2参照) 後述するがそばにあった、震災時世話になったヘルメットもその時持ってきた。

家で一日着用してあまり違和感を感じなかったので次回水上で使ってみたい。やったことはファスナーの補助ベルト?を外して股用に取付け直しただけである。もちろん作業は信頼性に疑問がある接着剤やベルクロファスナーなどは使わず針とポリエステル糸の縫製作業である。

◎ ヘルメット

ヘルメットは3年前の東北大震災のとき被災した家の内外で四六時中着用してたもので当時大いに役立った。これは水上でもブームパンチ対策として役立つと思った。博多のケースも落水の原因にどこかに頭をぶつけたことがあるかも知れないと思う。最近往復20K前後の市内は車よりアシスト自転車に乗ることにしている。
小中学生のように自転車に乗る時もヘルメットを着用しているがこれのおかげでここ数年間に2回命拾いをしている。いずれも走行中転倒して舗装道路に頭をぶつけたからである。もし裸の頭だったらあの世行かよくて寝たきりだったと思っている。

学生時代(50年前)中部水域でセーリングをやっていたころ何がキッカケか忘れたけどヘルメットをかぶってレースしてたことを思い出す。ぶん殴られても平気と見られたかったのかも・・
(昔はバンカラの延長で恰好を付けて被ってたのかも知れない。)

◎ Patagonia製ポプリン肌着

1997年頃アイルランド駐在時ダブリンの北・マラハイドマリーナにアパートがありそこに住んでいた。
近くに汽水湖があり冬でも毎週末ジュニアクラブの子供たちが真っ赤なセールのミラーに乗って練習していた。50〜100艇位レース練習をしている様は壮観だった。
5〜9月の日没が遅い夏季は19:00スタート22:00頃ゴールのクルーザのポイントレースを週日実施して楽しんでいた。
でもデインギー育ちはやはり水面スレスレをセーリングしたいので2月のある日貸ヨットを借りてセーリングしてたら沈して冷たい水に1時間近く浸かりあの世行寸前だったけど幸いヨット屋の親父が気づいてくれて助けられた。
その時もPatagoniaのポプリン生地の肌着が役立った。毛のセーター直に着ているような暖かさがあった。15年経った今も使っている。


以上50年に亘る自分のセーリング経験の中で安全対策をご披露したけど大事なことを記します。暖かいシーズン、特に夏は安全対策がうっとうしかったり、暑くて脱ぎたくなることが多々あります。その辺は臨機応変にやればいいでしょうが海況が急変しそうなとき、危険が迫りそうなとき暑さなどは我慢すべきです。この時いい加減な気持ちで楽な方を選んで命を落とすケースはありうることです。
アメリカ杯のクルーがライフジャケットは着用してないのは安全より勝負に賭けてるからでしょう。-
我々は絶対安全に賭けるべきです。                                           (以上 K.Kato 3/17/2014)
最近の私のセーリング安全対策